【2020年のワールドマネーフェアと会場限定500セットのみ販売の貨幣セットについて】 第49回ワールド・マネーフェアは2020年１月31日〜２月２日にドイツ・ベルリンで開催されました。このフェアにおいて、日本造幣局は15年振りに「名誉ゲスト」を務めました。名誉ゲストは各国の造幣機関が持ち回りで務めるもので、その年のフェアの主役としてフェア全体を盛り上げることが期待されます。名誉ゲストとしてのブース出展の目的は製品の海外販売促進活動、外国貨幣等の製造受注に向けたアピールが主なもので2019年発行された天皇陛下御即位記念貨幣等の皇室関連の記念貨幣、勲章及び七宝章牌の展示などを行い、その精巧さをアピールしました。またブースでは収集家向けの日本造幣局製造の貨幣セットなどの製品販売を行いました。貨幣セットは国内販売したものの他に会場限定でワールドマネーフェア2020年を記念したものが500セット製造され、販売されました。500セットを3分割して開催の3日間で販売しましたが、販売前から長蛇の列で3日間共に即時完売と成りました。
【ワールドマネーフェア会場限定販売の貨幣セットの特性と市場価格】 ワールドマネーフェア会場限定貨幣セットは2005年にスイスのバーゼルで開催された際に最初に販売されました。黄銅貨単体のものと貨幣セットの2タイプがいずれも1000セット販売されています。その後2020年と2023年に貨幣セットが500セットのみ会場にて販売されました。これらの貨幣セットは会場で完売しており大半は個人の収集家が入手していますので、業者さんが大量に入手し販売する事が能なものです。製造数が通常の貨幣セットと比較して桁違いに少なく、国内に輸入される数も少ないので市場価格も国内で販売される貨幣セットよりも高価です。1000セット販売されたバーゼルのものは、現在では3万円程度の価格で稀に販売されています。2020年のものはバーゼルの半分しか製造されず当初は人気が沸騰して第51回日本コインオークションでもの高値で落札されましたが、現在では落ち着いた価格に成り完全未使用で前後での販売が稀に有ります。欧州でもほぼ見かけられなくなっていますのでこの機会にぜひ入手をご検討ください。
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